自動車用パーキングブレーキ
专利摘要:
本発明は、レバーホルダ(2)上に旋回可能に配設されたブレーキ作動レバー(4)、前記ブレーキ作動レバーをブレーキケーブルに結合する結合ユニットと、前記レバーホルダ(2)上に配設された歯部(5)、および前記歯部(5)と係合するロックキャッチ(7)を含むロック装置と、 前記ロックキャッチ(7)に前記歯部(5)の方向にプレストレスを与えるキャッチバネ(11)と、非作動位置と解除位置の間で前記ブレーキ作動レバー(4)に沿って変位可能であるプッシュロッド(14)を含む解除装置と、トリガ装置とを含み、前記プッシュロッド(14)は、開口(17)、前記プッシュロッド(14)を誘導するガイド要素(18)、および前記プッシュロッド(14)にプレストレスをかけるバネ要素を含む、自動車用のパーキングブレーキ(1)に関する。本発明によれば、プッシュロッド(14)にダンピング要素が配置されていること、ダンピング要素が、少なくともプッシュロッド(14)に非作動位置においてガイド要素(18)と相互作用することにおいて、低ノイズ作動と解除を可能とするとともに、解除装置にかかる高い機械的負荷を回避する自動車用パーキングブレーキが提供される。 公开号:JP2011505293A 申请号:JP2010536318 申请日:2008-12-02 公开日:2011-02-24 发明作者:クロムパス,ヨハン 申请人:エドゥシャ エンジニアリング ゲーエムベーハー; IPC主号:B60T7-10
专利说明:
[0001] 本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の自動車用のパーキングブレーキに関する。] 背景技術 [0002] 実用化されている自動車用のパーキングブレーキが知られており、これらのパーキングブレーキは、レバーホルダ上に旋回可能に配設されたブレーキ作動レバーと、レバーホルダ上に配設された歯部、および歯部と係合するロックキャッチを備えるロック装置と、ブレーキ作動レバーをブレーキケーブルおよび解除装置に結合する結合ユニットを有する。このようなパーキングブレーキの一態様においては、解除装置は、非作動位置と解除位置との間でブレーキ作動レバーに沿って変位させることのできるプッシュロッドを含み、ロックキャッチは、プッシュロッドに旋回可能に連接されている。ロックキャッチは、第1レバーアームと第2レバーアームを有するダブルレバーの形態であり、これらのレバーアームを連結する中央領域において、ブレーキ作動レバー上に旋回可能に装着されている。] [0003] ロックキャッチは、中央領域から離れる方向を向いた第1レバーアームの一端に、歯部と係合するための係合ドグ(engaging dog)を有しており、中央領域から離れる方向を向いた反対端上で、ロックキャッチがプッシュロッドに旋回可能に連接されている。バネ要素によって、プッシュロッドには、ブレーキ作動レバーを基準としてプッシュロッドの非作動位置の方向に、予荷重がかっており、同時にこの歯部の方向への予荷重によって、ロックキャッチの係合ドグに予荷重がかかっている。パーキングブレーキを作動させるには、ブレーキ作動レバーを、レバーホルダに対して旋回させて、それによってブレーキケーブルが引っ張られる。パーキングブレーキを解除するためには、プッシュロッドを、バネ要素の予荷重に逆らって非作動位置から作動位置まで動かし、同時に、ロックキャッチの係合ドグが歯部から外れ、これによってブレーキ作動レバーを開始位置に旋回して戻すことができる。前述の自動車用パーキングブレーキにおいては、パーキングブレーキを解除するために、プッシュロッドが、バネ要素の予荷重に逆らって、ブレーキ作動レバーに対して変位させられる。] [0004] 解除工程が終了すると、プッシュロッドはバネ要素に駆動されて非作動位置まで戻り、その非作動位置への復帰動作の終了時に、プッシュロッドは衝撃と大きな機械的な力を受ける。その非作動位置においてプッシュロッドが受ける衝撃によって、第1に、不都合で不要なノイズが生じ、第2に、プッシュロッド上に配設された解除装置の部品が高い機械応力を受ける。特に、パーキングブレーキがハンドブレーキの形態である場合には、プッシュボタンの形態の解除要素が、高い加速度および/または非常に急激な加速度変化を長い期間受け、その結果として、プッシュボタンに機械的な損傷が発生する可能性がある。] [0005] ドイツ国特許DE19936733A1は、自動車用のパーキングブレーキについて記述しており、このパーキングブレーキは、レバーホルダに旋回可能に配設されたブレーキ作動レバーと、レバーホルダ上に配設された歯部およびロックキャッチを有するロック装置と、ブレーキ作動レバーをブレーキケーブルに結合する結合装置と、ブレーキ作動レバーに沿って非作動位置から解除位置まで変位可能なプッシュロッドを含む解除装置とを備える。この場合に、このロックキャッチもダブルレバーの形態であって、ブレーキ作動レバーに旋回可能に連接されており、第1レバーアームの端部に配設された係合ドグは、第2レバーアームの端部に係合するキャッチバネによって歯部の方向に予荷重がかけられている。] [0006] この態様において、解除装置のプッシュロッドは、ロックキャッチに旋回可能に接続されておらず、ロックキャッチの方向に向いているその端部に衝突領域を有し、この衝突領域によって、プッシュロッドは、ロックキャッチの作動位置において、キャッチバネの予荷重に逆らって係合位置から外れて、第2レバーアーム上に配設された係合ドグを歯部から変位させる。プッシュロッドの非作動位置において、プッシュロッドのロックキャッチへの結合がないことから、ロックキャッチが歯部に沿って変位させられるときのロックキャッチの振動はプッシュロッドに伝達されず、したがって自動車の室内にも伝達されない。しかしながら、この場合の欠点も、プッシュロッドの復帰動作が、非作動位置におけるその衝突によって、プッシュロッドおよびそれに接続されている構成要素に対して高い機械的応力を発生させ、煩わしいノイズが生じることである。] [0007] ドイツ国特許DE10127505A1は、ロック装置を備える自動車用のパーキングブレーキについて記述しており、このロック装置は、ロックキャッチ、およびプッシュロッドを含む解除装置を含む。ロックキャッチは、第1レバーアームと第2レバーアームを備えるダブルレバーアームの形態であり、歯部に係合する係合ドグが、第2レバーアーム上に配設されている。ロックキャッチの第1レバーアームは、その端部において連結要素内を誘導され、この第1レバーアームの端部は、連結要素内に配設されたスロットを通過する。スロットから離れる方向を向いた連結要素の端部は、プッシュロッドに接続されて、プッシュロッドと連結要素は、相互に対して変位可能であり、第1バネ要素によって互いに反対方向に予荷重がかけられている。プッシュロッドは、第2バネ要素によって、ブレーキ作動レバーを基準として非作動位置の方向に予荷重がかけられている。この態様においても、プッシュロッドが解除位置から非作動位置に動くときに、高い機械的な力がプッシュロッドに作用し、それによって煩わしいノイズが同様に発生する。] [0008] 本発明の目的は、低ノイズの作動および解除を可能とし、かつ解除装置に作用する高い機械的応力が回避される、請求項1のプリアンブルに記載の自動車用のパーキングブレーキを提供することである。] [0009] この目的は、請求項1の特徴的な性質を備える、序論において述べたパーキングブレーキに対する発明によって達成される。 本発明においてプッシュロッドに配設されるダンピング要素を設けて、このダンピング要素が少なくともプッシュロッドの非作動位置においてガイド要素と協働するようにすることによって、ブレーキ作動レバーに対するプッシュロッドの変位運動が、運動のそれぞれの終了位置に達したときでも、過剰な加速度または加速度変化なしに行われ、その結果として、一方ではパーキングブレーキの要素にかかる機械的応力、他方でノイズ発生が有利に回避される。特に、この場合には、バネ要素によって駆動される非作動位置の方向におけるプッシュロッドの変位運動が有利に減衰されて、非作動位置におけるプッシュロッドの強い衝突が回避される。] [0010] したがって、有利なことは、パーキングブレーキの確実な作動に必要な高いバネ力を有するバネ要素を、パーキングブレーキのその他の構成要素に高い応力をかけることなく、またそれに関連する磨耗を増加させることなく構成することが可能となることである。さらなる利点として、プッシュロッドおよび、特に、それに接続された解除要素の復帰運動が減衰されることによって、ユーザに対するパーキングブレーキの操作快適性が高められる。さらに、特に減衰要素とガイド要素との協働によって、さらなる構造的要素を必要とすることなく、良好な機械的減衰が達成される。] [0011] ガイド要素は、プッシュロッドの開口中に少なくとも部分的に突出するように、有効な方法で設けられている。特に好ましくは、ガイド要素は、プッシュロッドと摺動接触しており、それによってプッシュロッドの変位運動の安定した誘導が、特に簡便な方法で達成される。特に、ガイド要素を、開口を通過するピンまたはリベットとして構成することによって、プッシュロッドの特に容易な製造と安定的な誘導が確保される。 プッシュロッドの開口は、有利には、ガイド要素との相互作用のための停止領域を有する。それによって、プッシュロッドの非作動位置が有利に画定されて、バネ要素によって駆動される変位運動が制限される。] [0012] パーキングブレーキの特に好ましい構成においては、プッシュロッドの開口は、スロットとして構成される。この場合には、好ましくは開口を通過するガイド要素によるプッシュロッドの安定的な誘導が確保されるように、スロットの長軸をプッシュロッドの運動の方向に平行に配設するのが好ましい。しかしながら、この開口はその他任意の構成でもよく、特に、プッシュロッドが非作動位置から作動位置まで動く際に直線運動をしない場合には、プッシュロッドの運動の方向に沿った曲線形状でもよいことを理解すべきである。] [0013] ダンピング要素は、好ましくは、停止領域に隣接するプッシュロッドの領域に配置される。これによって、プッシュロッドの非作動位置に近い領域におけるプッシュロッド運動の減衰が、構築の観点で特に簡便な方法で可能となる。] [0014] プッシュロッドおよびダンピング要素は、好ましくは一体的に形成される。それによって、有利には、ダンピング要素およびプッシュロッドが互いに安定的かつ永久的に接続されること、特に、ダンピング要素が、プッシュロッドに対して最適位置からすべり出ることがなくなることが確実となる。さらに、その後にダンピング要素とプッシュロッドを接続するための製造コストの増加が、有利に回避される。特に好ましい構成においては、プッシュロッドおよびダンピング要素は、プラスチック射出成形品として一体的に製造され、特に低コストの製造を可能にするとともに、特にダンピングに関して良好な機械的性質が確保される。代替的な構成においては、ダンピング要素およびプッシュロッドは、異なる材料から別個に製造され、それによって個々の構成要素を、好ましい機械的性質に対してそれぞれ最適化することができる。特に、プッシュロッドおよび/またはダンピング要素は金属で製造してもよく、またその上に、表面特性をさらに改善するために、構成要素に対してプラスチック材料の表面被覆を行ってもよい。] [0015] 好ましい構成において、ダンピング要素は、プッシュロッドの材料が少なくとも部分的に除去された領域に配設される。特に、プッシュロッドおよびダンピング要素が一体的に形成され、かつ/またはプラスチック材料で製造される場合には、必要な変形性と弾力的な変位可能性を有するダンピング要素が、周辺のプッシュロッド材料を除去して、停止領域に直に隣接させたプッシュロッドの一部分としてダンピング要素を形成することによって、簡便な方法で製造される。代替的な構成において、ダンピング要素は、プッシュロッドの停止領域をアンダーカットすることで形成してもよい。] [0016] ダンピンク要素は、好ましくは、弾性材料で形成される。これによって、比較的大きな変位領域にわたって、プッシュロッドの変位運動を減衰させることが有利に可能となり、したがって、機械的な応力の効果的な低減が可能となる。 ダンピング要素は、好ましくは、非作動位置の方向へのプッシュロッドの変位によって可逆的に変位させることができる。この好ましい構成において、有利な点は、ダンピング要素をバネのように機械的に作用させることが可能になることである。休止位置における、運動中のプッシュロッドの衝突は、それによって効果的に減衰される。] [0017] 有利には、パーキングブレーキはハンドブレーキとして構成され、ブレーキ作動レバーはハンドブレーキレバーとして、解除要素はブッシュボタンとして構成される。特に好ましくは、この場合には、ブッシュボタンは、ラッチ機構(latching arrangement)を用いてプッシュロッド上に固定される。代替的構成においては、パーキングブレーキは、フットパーキングブレーキとして、ブレーキ作動レバーはペダルとして構成される。] [0018] プッシュロッドの開口は、好ましくは、解除要素から離れる方向を向いたプッシュロッドの領域に配設される。それによって、特に開口がロックキャッチの近傍の領域に配設される場合に、プッシュロッドの安定した誘導が確保される。この構成はまた、プッシュロッドが曲がるおそれを低減するとともに、その解除位置において、ロックキャッチに対する、精密に定義され、かつ正確に調整された衝突が、プッシュロッドにより行われることを確実にする。] [0019] キャッチバネは、好ましくは、圧縮バネの形態である。この場合には、特に好ましくは、バネ要素は、キャッチバネの予荷重方向と反対の方向に、キャッチバネと比較してより大きなバネ力によって、プッシュロッドに予荷重をかける。それによって、ハンドブレーキを意図せずに解除することが回避されて、ハンドブレーキの操作安全性が改善される。この態様において、有利には、キャッチバネのバネ力を比較的に低くしてもよく、その結果として、パーキングブレーキを作動させる時、および歯部に沿ってロックキャッチを変位させる時に発生するノイズが特に低くなる。] [0020] 特に好ましくは、プッシュロッドは、解除位置に近い領域のみにおいて、キャッチバネの予荷重に逆らって、ロックキャッチを歯部との係合から外す。この構成においては、歯部に沿ったロックキャッチの変位運動中に生成されるノイズは、機械的な結合によってプッシュロッドに伝達されず、したがって車両の室内へ伝達されないので、パーキングブレーキを作動させた時のノイズ発生が有利に回避される。] [0021] 本発明によるパーキングブレーキの好ましい構成においては、ガイド要素は、プッシュロッドの非作動位置においてダンピング要素と協働する円柱状ピンの形態である。特に好ましくは、円周方向に突出するヘッドが、ピンが配置される。特に、プッシュロッドが、ダンピング要素が配置された領域に凹部を有する場合には、突出するヘッドによって比較的長い移動距離にわたるガイド要素とダンピング要素の協働が有利に達成され、その結果として、プッシュロッド運動の減衰が改善される。] [0022] 代替的な好ましい構成においては、ガイド要素は、プッシュロッドの非作動位置において、開口内部に全体的に配設される。この構成において、ガイド要素は、好ましくは立方形態または円柱形態を有し、ガイド要素のより簡便な製造と位置決めが有利に可能となる。 ガイド要素は、有利には、レバーホルダ上に配設される。これによって、簡便な方法でのプッシュロッドの安定的な誘導が可能になる。代替態様においては、ガイド要素はロックキャッチ上に配設される。] [0023] 自動車用パーキングブレーキに使用される、本発明によるプッシュロッドは、解除要素に配置することのできる第1端、ロックキャッチに配置することのできる第2端、およびガイド要素を支える連続開口を含み、ダンピング要素が連続開口に配置されており、このダンピング要素は、無負荷状態において少なくとも部分的に連続開口内部に配設されており、負荷状態において連続開口の外側の領域に完全に変位することができる。ダンピング要素を設けることによって、変位運動中にプッシュロッド上、およびプッシュロッドに接続される可能性のある他の要素上の両方で、機械的応力を有利に低減し、したがって、磨耗が少なく操作が快適な、特に低ノイズのパーキングブレーキを可能にする、自動車パーキングブレーキ用のプッシュロッドが提供される。] [0024] 連続開口は、好ましくはスロットとして構成される。この場合には、スロットは、有利には直線構成または曲線構成を有してもよく、それによって各々の場合に、スロットに係合するガイド要素によるプッシュロッドの精密な誘導が有利に可能となる。] [0025] 好ましい構成においては、ダンピング要素はプッシュロッドと一体的に形成される。これによって、ダンピング要素とプッシュロッドの複雑でコストのかかる位置決めおよび接続が不要になるので、本発明によるプッシュロッドの製造が有利に簡略化される。さらに、それによってプッシュロッドからの、その後のダンピング要素の脱離またはズレが回避される。] [0026] プッシュロッドは、有利にはプラスチック材料製である。特に、プッシュロッドおよびダンピング要素が一体的に形成される場合には、これによって、一方では、要件に合致するのに十分なプッシュロッドの強度が得られ、他方では、ダンピング要素によるプッシュロッド運動の非常に良好な減衰が得られることが有利である。 本発明のさらなる利点および特徴は、好ましい例示的態様についての以下の説明および従属請求項から明白である。 本発明を、好ましい例示的態様および添付の図面を参照して、より詳細に説明する。] 図面の簡単な説明 [0027] 図1は、本発明によるパーキングブレーキの好ましい例示的態様を分解図で示す。 図2は、図1に表わされるパーキングブレーキの詳細を高倍率で拡大して示す。 図3は、図2に表わされるパーキングブレーキの一部を断面図で示す。] 図1 図2 図3 [0028] 図1〜図3に表わされる、自動車用の本発明のパーキングブレーキ1の例示的態様は、車両ボディ上に固定して配設されたレバーホルダ2、および連接ジョイント(articulated joint)3を用いてレバーホルダ2上に旋回可能に配設されたブレーキ作動レバー4を備える。レバーホルダ2は、一部領域に歯部5を有し、この歯部5は、連接ジョイント3によってその中心が形成されている、円のセグメント上に配置されている。ロックキャッチ7は、旋回点6の付近に旋回可能にブレーキ作動レバー4に接続されており、第1レバーアーム7aと第2レバーアーム7bを備えるダブルレバーアームの形態である。] 図1 図2 図3 [0029] ロックキャッチ7は、旋回点6から離れる方向を向いた第1レバーアーム7aの端部上に係合ドグ8を有し、この係合ドグ8は、歯部5と協働するとともに、パーキングブレーキの完全解除位置では、歯部5の下に配設された凹部9内に休止している。ロックキャッチ7の第2レバーアーム7bは、旋回点6から離れる方向に向いたその端部上に、バネ座10を有し、このバネ座上に、圧縮バネの形態のキャッチバネ11が係合する。キャッチバネ11は、ブレーキ作動レバー4上のハウジング12内に配設されている。ロックキャッチ7の第2レバーアーム7bは、プッシュロッド14と接触するための衝突部位13をさらに有する。] [0030] プッシュロッド14は、ブレーキ作動レバー4上に変位可能に装着されており、第1端16および第2端(図示せず)を含むプッシュロッドボディ15を有する。プッシュロッド14の第1端16には、スロットの形態の開口17が配設されており、この開口17は、ブレーキ作動レバー4に固定されたガイド要素18上を摺動するように配設されている。プッシュロッド14の変位運動は、開口17とガイド要素18の協働によって誘導され、ガイド要素18は、この場合にはリベットの形態である。プッシュロッド14の非作動位置においては、ロックキャッチ7の衝突領域13とプッシュロッドの衝突領域19の間には、隙間20がある。] [0031] プッシュロッド14は、プッシュロッド14の第2端の領域に配設されたバネ要素(図示せず)によって、ロックキャッチ7から離れる方向に予荷重がかけられている。プッシュロッド14の非作動位置は、プッシュロッド14が、ロックキャッチ7から完全に離れた変位位置にあるとともに、ガイド要素18が、衝突領域19の方向に向いた開口17の縁部の側面に沿って停止する位置によって境界が決められる。] [0032] 特に図2において明白に分かるように、プッシュロッド14の第1端は、プッシュロッド14の中央領域と比較して厚肉化された、実質的に立方形体を有する。衝突領域19は、プッシュロッドボディの他の部分から離れる方向に向いた、立方形体端部の端面上に配設されている。開口17は、スロットの形態であって、立方形体の2つの対向側面の実質的に中心部を垂直方向に、立方形体の端部を貫通している。衝突領域19の方向を向いた開口17の端部上には、材料を除去することによって形成された凹部23が設けられており、この凹部23は、実質的に長方形の外周を有する領域を切り開くとともに、開口が形成されている側面の1つから始まり、プッシュロッドの略半分の厚さまで達している。] 図2 [0033] 本事例においてはリーフバネの様式で構成されているダンピング要素24は、凹部23の略中央に形成されている。図3において明白に分かるように、ダンピング要素24は、全体が凹部23内に配設されており、図3の示す無負荷状態においては、開口17中に部分的に突出している。この場合には、ダンピング要素は、開口が形成された側面に対して、約80°の傾斜角を有する。本事例においては、ダンピング要素24は、プッシュロッド14と一体的に形成されている。] 図3 [0034] 凹部23を含まない領域において、衝突領域19の方向を向いた開口17の端部は停止領域22を形成し、この停止領域に、プッシュロッド14の非作動位置においてガイド要素18が寄りかかっている。] [0035] 本発明は以下のように作動する。 完全に解除された位置から出発して、ブレーキ作動レバー4を矢印21の方向に旋回運動させることによって、パーキングブレーキが作動される。これが行われると、ロックキャッチ7の係合ドグ8が歯部5に沿って変位し、その終端位置において、キャッチバネ11によって歯部5に入り込むように予荷重がかけられる。ロックされた位置において、プッシュロッド14はその非作動位置にあり、すなわち、ガイド要素18が開口17の停止領域22と当接しており、プッシュロッド14の端部領域19とロックキャッチ7の衝突部位13の間に間隙20が設けられている。同時に、プッシュロッド14の非作動位置において、ダンピング要素24は、負荷状態にあり、ガイド要素18によって、完全に開口17の領域外に押し出される。負荷状態において、ダンピング要素23は、開口が形成された側面に対して、約90°の傾きを有する。] [0036] パーキングブレーキ1を解除するために、プッシュロッド14は、その非作動位置から出発して、プッシュボタン(図示せず)をバネ要素(図示せず)により与えられる予荷重に逆らってロックキャッチ7の方向に作動させることによって、その解除位置の方向に変位させられる。同時に、ブレーキ作動レバー4が持ち上げられる。プッシュロッド14の解除位置において、ロックキャッチ7は、その衝突部位13がプッシュロッド14の衝突領域19と接触することによって、歯部5の外に動かされる。その変位運動の間に、プッシュロッド14は、開口17を貫通するガイド要素18に沿って変位し、停止領域22は、ガイド要素18から遠ざかり、ダンピング要素が無負荷状態に達し、その状態においてダンピング要素は開口17中に突出する。] [0037] ロックキャッチ7の後退位置において、ブレーキ作動レバー4を、矢印21の方向と反対に旋回させて、下ろすことができる。ブレーキ作動レバー4の旋回運動が終了し、プッシュボタンが解除された後に、バネ要素の予荷重によって駆動されて、プッシュロッド14は非作動位置まで戻される。プッシュロッド14の変位運動によって、ダンピング要素24は、徐々にガイド要素18とより強く接触するようになり、それによって開口17の領域外に変位させられて、プッシュロッドの変位運動は加速的に遅延される。それによって、開口17の停止領域22におけるガイド要素18の突然の衝突、およびそれに付随するプッシュロッド14およびプッシュボタンにかかる高い機械的応力が回避される。ダンピング要素24は、リーフバネのように、プッシュロッド14に対してダンピング力を作用させる。] [0038] 前述においては、ブレーキ要素がプッシュロッドと一体的に形成されている、本発明のパーキングブレーキの例示的態様について説明した。ここで、ダンピング要素はまた、別個の構成要素として形成することもできることを理解すべきである。 上述の例示的な態様において、キャッチバネは、圧縮バネの形態である。ここで、キャッチバネはまた、引張りバネの形態でもよく、この引張りバネを、プッシュロッドに予荷重をかけるバネ要素に任意選択で結合してもよい。同様に、キャッチバネはまた、その他任意の形態を有してもよく、特に、回転バネまたはリーフバネの形態としてもよいことを理解すべきである。] [0039] さらに、本発明によるパーキングブレーキの上記の例示的態様において、ロックキャッチは、連続的な2本アーム式レバーの形態である。ここで、ロックキャッチはまた、1本アーム式レバーの形態でもよいことを理解すべきである。同様に、ロックキャッチはまた、別個のキャッチアームを備え、それらの間の可能な作動方向の一方のみにカップリングが設けられている、2部品ロックキャッチとして構成してもよい。 また、ガイド要素は、ロックキャッチの一部分と一体的に形成するか、またはその部分に結合してもよいことを理解すべきである。同様に、本発明のパーキングブレーキの代替的構成においては、ガイド要素はレバーホルダに接続してもよい。]
权利要求:
請求項1 レバーホルダ(2)上に旋回可能に配設されたブレーキ作動レバー(4)、前記ブレーキ作動レバー(4)をブレーキケーブルに結合する結合ユニット、前記レバーホルダ(2)上に配設された歯部(5)、および前記歯部(5)と係合するロックキャッチ(7)を含む、ロック装置、前記ロックキャッチ(7)に前記歯部(5)の方向に予荷重をかけるキャッチバネ(11)、解除装置であって、非作動位置と解除位置の間で前記ブレーキ作動レバー(4)に沿って変位可能であるプッシュロッド(14)、および解除要素を含み、前記プッシュロッド(14)は開口(17)を有する、解除装置、前記プッシュロッド(14)を誘導するガイド要素(18)、および前記プッシュロッド(14)に予荷重をかけるバネ要素を含む、自動車用のパーキングブレーキ(1)であって、ダンピング要素(24)が前記プッシュロッド(14)に配置されていること、および前記ダンピング要素(24)が、少なくとも前記プッシュロッド(14)の非作動位置において、前記ガイド要素(18)と接触することを特徴とする、パーキングブレーキ。 請求項2 ガイド要素(18)が、少なくとも部分的にプッシュロッド(14)の開口(17)中に突出していることを特徴とする、請求項1に記載のパーキングブレーキ。 請求項3 開口(17)が、ガイド要素(18)と接触する停止領域(22)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のパーキングブレーキ。 請求項4 開口(17)がスロットとして構成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項5 ダンピング要素(24)が、停止領域(22)に隣接するプッシュロッド(14)の領域に配置されることを特徴とする、請求項3または4に記載のパーキングブレーキ。 請求項6 ダンピング要素(24)およびプッシュロッド(14)が一体的に形成されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項7 ダンピング要素(24)が、少なくとも部分的にプッシュロッドの材料を除去した領域内に配設されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項8 ダンピング要素(24)が弾性材料で形成されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項9 プッシュロッド(14)が非作動位置に達すると、ダンピング要素(24)が可逆的に変形することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項10 ブレーキ作動レバー(4)が、ハンドブレーキレバーとして構成され、解除要素がプッシュボタンとして構成されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項11 プッシュロッド(14)がラッチ機構によってプッシュボタンに結合されていることを特徴とする、請求項10に記載のパーキングブレーキ。 請求項12 ブレーキ作動レバー(4)がフットペダルの形態であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項13 開口(17)が、解除要素から離れる方向を向いたプッシュロッド(14)の領域内に配設されていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項14 キャッチバネ(11)が、圧縮バネの形態であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項15 バネ要素が、キャッチバネ(11)と比較してより大きいバネ力で、プッシュロッド(14)に非作動位置の方向に予荷重をかけることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項16 プッシュロッド(14)が、プッシュロッド(14)の解除位置に近接する領域においてのみ、キャッチバネ(11)の予荷重に逆らって、ロックキャッチ(7)を動かして歯部(5)との係合から外すことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項17 ガイド要素(18)が、プッシュロッド(14)の非作動位置においてダンピング要素(24)と接触する、円柱状ピンとして構成されることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項18 円周方向に突出する頭部がピンに配置されていることを特徴とする、請求項17に記載のパーキングブレーキ。 請求項19 ガイド要素(18)が、プッシュロッド(14)の非作動位置において、完全に開口(17)の内側に配設されていることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項20 ガイド要素(18)が、レバーホルダ(2)上に配設されることを特徴とする、請求項1〜19のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項21 ガイド要素(18)が、ロックキャッチ(7)上に配設されることを特徴とする、請求項1〜19のいずれか一項に記載のパーキングブレーキ。 請求項22 請求項1〜21のいずれか一項に記載の自動車用パーキングブレーキを含む、自動車。 請求項23 解除要素に配設することのできる第1端、ロックキャッチ(7)に配設することのできる第2端、およびガイド要素(18)を支える連続開口(17)を含む、自動車用パーキングブレーキに使用されるプッシュロッド(14)であって、無負荷状態において連続開口(17)に配設されているダンピング要素(24)が、少なくとも部分的に前記連続開口(17)内側に配設され、負荷状態において前記連続開口(17)の外側の領域中に完全に変位することができることを特徴とする、プッシュロッド。 請求項24 連続開口(17)がスロットとして構成されていることを特徴とする、請求項23に記載のプッシュロッド。 請求項25 ダンピング要素(24)が、プッシュロッド(14)と一体的に形成されていることを特徴とする、請求項23また24に記載のプッシュロッド。 請求項26 プッシュロッド(14)が、プラスチック材料で形成されていることを特徴とする、請求項23〜25のいずれか一項に記載のプッシュロッド。 請求項27 請求項23〜26のいずれか一項に記載のプッシュロッドを特徴とする、自動車用のパーキングブレーキ。
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